「箱庭療法について」
今回は、「箱庭療法」についてご紹介したいと思います。
「箱庭療法」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないかと思います。
木箱(高さ7センチ、横72センチ、横57センチ)の中に入った砂の上に心の内的世界が表現される、とする心理療法です。
相談者は砂の上に自由にミニチュア(正式にはオブジェといいます)を並べたり、山を作ったり、砂を掘ったりします(掘ると水色の下地が出てきて、水のイメージになります)。
言葉がなくても成立するので、カウンセリングのように話をするのが苦手な相談者の方や、あらかじめミニチュアが用意されているので、絵を描くのが苦手だったり恥ずかしがったりする相談者に適していると言えます。
また箱庭療法は、遊戯療法とは違って枠が決まっていることで、作品を作り上げるだけでなく、構成的な要素があります。カウンセラーにとっても相談者にとっても、“自由にして保護された、お互いに安心できる空間”をもたらすことができると言えます。
箱庭療法は、できあがった作品を解釈したりするものではありません。砂に触る感触を味わったり、作る過程を重視し、カウンセラーは作品を作る過程にいる相談者に寄り添い、共に鑑賞する態度を保ちます。
よろしければ、箱庭療法を体験しに、一度相談室カバサにいらしてみてはいかがでしょうか?